1日目16時からは、創立50周年記念賞受賞講演として「臓腑病、経脈病、経筋病の診察法と治療法」執筆の基本的コンセプト」と題して、篠原昭二先生にご講演頂きます。
令和4年に開催された50周年記念学術大会において創立50周年記念賞を設け、日本伝統鍼灸の発展と深化を推進する優れた研究や業績を讃える目的で顕彰することになりました。
今回、この記念賞を受賞した篠原先生のご著書『すぐ使える若葉マークのための鍼灸臨床指針: 臓腑病、経脈病、経筋病の診察法と治療法』について、篠原昭二先生ご本人から語って頂きます。
「「臓腑病、経脈病、経筋病」は、いまだに明確な定義等は確立されていない現状ではあるが、漠然と教育、臨床現場では用いられている傾向がある。一方、中医学では「臓腑弁証」のカテゴリーが存在し、中薬及び中医鍼灸においても非常に重要な概念として利活用されている。また、「経脈病」について見ると、中医学書には「経脈弁証」のカテゴリーが存在しており、相応の定義も記述されている。「経筋病」については、用語は別として前二者に比して比較的新しい概念であり、臨床的及び研究的観点からの概念整理は確定されたものとは言い難い。」
「鍼灸臨床及び鍼灸学の発展には、これらの概念整理は必要不可欠ではないかと考えて、あえて、この3つの病証概念の整理を企図したのが本書を執筆するに至った背景である。」
これらの病証概念の整理は、今後の日本鍼灸を考えていく上で非常に重要な内容です。
ご興味のある方はぜひご参加下さい。