スペインのフェリップ・カウデット先生は、鍼灸師の資格を取得した後、理学療法士の学士号を取得。タラゴナ(カタルーニャ州)にて鍼灸院を開業し、最初の10年間は手技と中国伝統医学モデルの治療を行っていたそうです。その後、日本式灸法と出会い、治療はほぼお灸で行うように変化しました。福島哲也先生等の指導を受けながら、スペインで深谷灸法を実践する先生です。
「深谷灸は伝統的な灸法に基いて20世紀に開発された手法だが、21世紀の新しい人体知識を内包している。なんといっても、ファッシアの状態を変化させることができる手法としては、他に類をみない力をもっている。それは、21世紀に求められる本質だと私は考える。つまり、21世紀に要求されているのは、伝統と現代が未来につながることだ。黄帝明堂灸経の知識に基づいた深谷灸の伝統的な手法は、厳密な意味での現代的なセラピーであり、日本スタイルのお灸セラピーの未来につながるものであると確信している。」
現在では世界にお灸治療を広める活動をされているフェリップ先生が、現在の日本式のお灸をどのように感じ、どのように実践されているかを知ることができる今回の講演は非常に興味深く、楽しみにしている講演の一つです。
ご興味のある方は、ぜひご参加下さい!