触診と遠隔治療を基本とした鍼灸治療(実技講演 形井秀一先生)

前日本伝統鍼灸学会会長で、現在は顧問を務めて頂いている形井秀一先生からは、「触診と遠隔治療を基本とした鍼灸治療」と題して実技講演をして頂きます。

「現代日本において鍼灸治療を希望する患者の中には、不定愁訴や心身症などの領域の患者が少なくない。そして、その様な領域の患者の治療を行う場合には、「心身一如」の立場で考えた鍼灸治療が奏効することが多いと思われ、また、治療法を考える際にも、心身の相互の作用を考慮した視点は、大きな指針を与えてくれるものと考えられる。また、「気」の働きに着目して治療方法を組み立てることは、患者の心身の状態を把握する際に多くの示唆を与えてくれるであろう。さらに、経脈を念頭に置いた鍼灸による遠隔治療を行う場合には、「気」を考慮することで理解、把握できる多くの病態が存在し、そして、それらの病態が改善する現象を目の当たりにして、「気」で考えることが、治療に確実性を与えてくれるものと思い至る。」

と語る形井先生は、大学の教授やWHOなどの国際的な活動が有名ですが、『治療家の手の作り方』の著者であり、以前より触診を研究され、また遠隔治療も得意とされてきた先生です。

当学会では久しぶりの実技公開となりますので、ご興味のある方はぜひご参加下さい。

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