1日目15時からは、今大会の会頭 木戸正雄先生による会頭講演「東洋医学の神髄に迫る ー『黄帝内経』の治療法―」があります。
「日本伝統鍼灸学会には、多くの会派が属し、いずれもが東洋医学に立脚した各々に独自な治療方法を行っているが、その根拠になっている基本原則をさかのぼるならば、『黄帝内経』(『素問』・『霊枢』)に行きつくことだろう。」
「現代に生きる私たちに必要なのは、今一度、『黄帝内経』(『素問』・『霊枢』)を鍼灸臨床における実際の体験に照らして、根底から読み解きなおし、臨床実践の書として現代に蘇らせることではないだろうか。」
木戸先生は『変動経絡検索法(VAMFIT) -だれでもできる経絡的治療- 』(医歯薬出版、2003年)や、
『天・地・人治療 -鍼灸医術の根本的治療システム- 』(医歯薬出版、2009年)などの本を出版され、『黄帝内経』を深く研究されている先生です。
木戸先生からは『黄帝内経』を臨床実践書として蘇らせるために、根底に流れる”気”の思想と、二つの治療体系である”経絡系統”と”天地人”の考え方について、詳しく語って頂きます。