本大会は実技講演が充実していることも魅力の一つです。
谷内秀鳳先生の実技講演では、先生が会長をされている東洋はり医学会の方式による経絡治療の実技を見せて頂きます。
東洋はり医学会の考える経絡治療は
「病体を気血の変動として、統一的に観察し、その病変を経絡の虚実となし、その主たる変動経絡を主証として把握し、経穴をこれが診断と治療の場として、鍼灸を以て補瀉調整し、生命力の強化を目的とする随証療法」
としています。そして具体的な治療としては、
「その治療形態は片方刺しによる相剋調整の本治法と、ナソ(欠盆穴を中心とする鎖骨上窩への施術)・ムノ(気衝穴を中心とする鼠径部への施術)等による標治法、子午・奇経・刺絡を用いた救急法・補助療法から成り立っている。
当会が開発した相剋調整の治療方式は、古典理論では五行の相剋関係にある脉位が共に虚す事はない、とされているが、実際の臨床ではこういった病体も存在することを受け入れ、五行相剋共に補うという治療法である。難経六十九難の治療法則を重ね用いた、重虚・極補の治療法ともいえる。」
としています。
当日の実技講演では、模擬患者さんに対して、治療方法を具体的に解説しながら見せてくれるとのことです。
治療は本や教科書で読んで勉強しても分からない部分が多いですが、実際に見ると気づくこと、感じることが沢山あります。
今回は会長の谷内先生自ら治療を見せて頂けるとのこと、そして解説付きで見ることができるのは非常に貴重です。
当日参加できる方は実際に見て、肌で感じて頂き、参加できない方も動画で後日ゆっくり見ることができますので、この機会にぜひご参加下さい。